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ここでは、「体軸パワートレーニング」の趣旨を、代表者の相川浩一が解説します。自らのトレーニング経験、そして数多くのクライアントへを指導する中で、下記のような考えをまとめてきました。

体幹強化の意味

 

スポーツトレーニングやフィットネスの世界で「体幹」という概念が注目され出して、しばらく経ちます。体幹こそ全てのような風潮すら感じます。そうです。確かに体幹の安定、強化なくしてフィジカル強化のスタートはきれません(日常生活での身体の強さも同様です)。

 

体幹部強化の一般的な認識は、上半身と下半身の結合部である腹部や腰部を強化することだと思います。一言で言えば、「強固な連結部分」の獲得にあります。そうすることによって、アスリートがフェイントを力強くきれたり、当たり負けをなくしたりと、ブレない連結部分の恩恵を受けるわけです。また、腰痛予防など日常生活のクオリティ向上にも体幹部分の安定性は、一役かっています。

 

筋肉の連動性に着目

 

さて、体幹強化のトレーニングが普及し、連結部分の強化が十分に行われたとしても、それが即スポーツパフォーマンスや動きの改善につながるかというと、そう簡単ではありません。次のステップは機能面。つまり神経系の要素も絡んだ巧みな身体の使い方が伴わなければ、強い体幹部が十分に活かされることになりません。しかし、この部分は解決が難しく、私自身トレーニング現場で長年にわたり悩み続けてきた大きなテーマでもありました。

 

筋力トレーニングの経験が全くない中学生から、社会人のエリート選手までを指導するなかで、この問題を解決する糸口として見えてきたのが「筋肉の連動性」でした。これが決定的に欠けていることで、本来の意味での体幹の強さが生まれてこないことに気がつき、筋肉の連動性という要素を意図的に抜き出して鍛えることで、少しずつ状況が改善していくことがわかってきました。コアトレーニング系の実用書なども、よく読んでみると体幹を単独で鍛えればよいと言っているわけではなく、多くの場合、全身の連動性こそが大事であり、強固な体軸をつくることが重要であると書かれています。

 

 

体軸パワートレーニングとは

 

筋肉の連動性について、最もわかりやすい例は大腿部と体幹部の連動です。特に、大腿部の内側(内転筋群)と後ろ側(ハムストリングスなど)の弱さ、あるいは反応の悪さが連動性のウィークポイントになっているケースが多いようです。一例として、ただ腹筋運動をするときと、ボールを大腿に強く挟んで腹筋運動をするときとを比べると、感覚やキツさがかなり違います。人によっては、腹直筋と内転筋を同時に収縮できない場合もあります。

 

私たちが提唱する「体軸パワートレーニング」とは、主にウエイトトレーニングの場面において、体幹部と大腿部を同時に高いレベルで使うことを目的としています。このアプローチにより身体の捻れや傾きとも戦い、力強い「構え」から、ぶれずにパワフルに「力を出し切れる身体」にバージョンアップすることが可能となります。軸の正確な独楽(こま)は、きれいに力のロスなく回ります。強い身体を活かし、ぶれずに力強く使わなくてはいけません。

左:通常の腹筋運動。右:ボールを大腿に強く挟んだ腹筋運動。ボールを挟んだ場合は、腹直筋と内転筋を同時収縮させなければならない。

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